【徒然なるままDIARY】

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金曜日でも好き勝手に書きます

 銀座のヤマハホールで「時をかける少女」を観た。もちろん、原田知世が主演だ。

 「転校生」を観て、日本にもこんなに繊細な映画を撮る映画監督がいるのだ…と、驚きショックを受けた。その次回作が「時をかける少女」だった。ご覧になった方はご存知だと思うが、楽しくて仕方がないエンドクレジットでニコニコ顔になってホールを出た。

 原田知世はいつまでも十代のイメージがあったが、なんとアラフィフなのだ。うーむ、と唸ってしまう。
 
 徹夜で大林宣彦監督の「僕のアメリカンムービー」を読んで、明るい空を眺めた。
 僕は学生だった。小津作品、黒澤作品を観ていたが、大林作品がそれに加わった。もちろん、ハリウッド映画も観ていた。

 大林さんが敬愛する福永武彦さんの小説も読んだ。
 
 つらい、嫌なことがあると大林監督の作品を観た。「青春デンデケデケデケ」「北京的西瓜」は、あまり知られていない作品だと思うが、観ると勇気をもらえる。「北京的西瓜」のエンドクレジットは、今観ても涙が溢れてくる。「青春デンデケデケデケ」のロケ地、観音寺を何度歩いただろう。カメラを持っていたなかった時は「写ルンです」を持って街を歩いた。主人公の家があった。レンガ塀で囲まれた素敵な家だ。そして、二回目に歩いた時はレンガ塀の住居がある一画が取り壊されていた。今は映画でしか観ることができない。

 「異人たちとの夏」の今半別館での両親との別れのシーンで何度涙を流しただろう。「なごり雪」のラストで僕は嗚咽した。号泣した。映画館で観たがそれが恥ずかしくなかった。

 「転校生」をご覧になった手塚治虫さんは大林監督に「こういうい映画は人生で一本撮ればいいですね」とおっしゃったそうだ。これはどういう意味だろうか、と、その時は思った。、「転校生」こそ、僕は大林監督の最高傑作だと思っている。手塚治虫さんが言いたかった事は、ここかと思うが今でもわからない。ちなみに、「転校生」は最近流行りの「入れ替わり」の元祖的映画と言えるかもしれない。大ヒットしたアニメーション映画「君の名は」は新海監督によると「転校生」のオマージュでもあるそうだ。

 男女が入れ替わって…戸惑いつつ、性差があるからこそ相手を思いやる気持ちが芽生える。そう、「転校生」は淡い初恋を描くとともに、少年と少女が成長する姿を描いている。僕はテレビ放映版を観てショックを受けた。テレビ放映版は若干カットされ、音楽が再編集されている。「転校生」の映画版は明治大学和泉校舎の映研の上映会で観た。本来は35ミリ版なのだが、ここでは16ミリフィルムでの上映だった。それでも嬉しかった。カタカタという映写機のわきで映画を観て…そしてラストシーンが映し出される。僕は映画が終わってからしばらく立つことが出来なかった。涙はない。心で泣いていたのだろうか。

 黑澤監督は晩年、大林監督、北野監督と交流があった。
 黑澤監督は「さびしんぼう」を大いに気に入り、黒澤組スタッフ全員に「さびしんぼう」を観るように指示したそうだ。「さびしんぼう」をご存知の方は、この繊細な大林作品と豪快な黒澤作品とが結びつかないように思われるだろう。しかし、「赤ひげ」の二木てるみの演技・役どころには「さびしんぼう」と通じるものがあると思う。

 黑澤監督は大林監督に、これからの日本映画を頼むとおっしゃったそうだ。
 映画は世界を平和にする力がある。あと40年映画が頑張れば世界は平和になる…これが黑澤さんの遺言だった。

 大林監督の最新作「花筐」は今秋公開される。最後の作品とのこと。
 いや、是非是非是非、体調を回復されて、次の作品を撮っていただきたい。
 最終となるかは未定、と勝手に言いたくなる。

 僕が1番好きな映画監督・映画作家は大林宣彦監督だ。
 これは変わらない。絶対に。

テーマ:雑記 - ジャンル:日記

  1. 2017/06/16(金) 22:38:33|
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