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【徒然なるままDIARY】

映画、音楽、写真(カメラ)、旅行、絵画、オーディオ等…作者「NOBU」の興味があることを書きます。

東京物語

 小津安二郎監督作品「東京物語」を観たのは20歳過ぎだったと思う。映画館で観たかったのだが、ビデオで鑑賞した。

 「東京物語」は既に名作という評価を受けており、「観ておかなくては」という気持ちだった。

 観終わって正直なところ、あまり心に響いてこなかった。東京や尾道の懐かしい風景は興味深かった。しかし、全体的にストーリーに抑揚が感じられず、ドラマチックに感じられないところが不満だった。

 数年後、再度「東京物語」を鑑賞した。すると、どうだろう…。尾道から上京する両親を邪険にする子供の気持ちと両親の気持ち、尾道で亡くなった次男の妻が将来の不安を語り、それを大きくあたたかく包み込む義父(笠千衆)の気持ち…心にじわっと染みこんできた。そして、自然と涙があふれてきた。

 それから何度観ているだろう。小津作品独特の台詞まわしだからこそ、逆に登場人物の感情や考えが素直に心に入ってくる。ドラマティックな展開ではないところに、普遍性が感じられる。

(写真は、おのみち映画資料館のもの)

(ニコンf3HP、ズーム・ニッコール25-50ミリF4)

東京物語①


東京物語②


小津監督色紙


小津安二郎監督

テーマ:心に残る映画 - ジャンル:映画

  1. 2007/10/18(木) 05:30:40|
  2. 映画
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
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コメント

浄土寺

こんんちは、NOBUさん。

>ドラマティックな展開ではないところに、普遍性が感じられる。
僕も同感です。

僕は、尾道を何回か訪れていますが、最近では、角川映画「男たちの大和」
向島のロケセットを見に行きました。
その後、友人と国宝巡りもしていまして、浄土寺の多宝塔をみにいきました。
でもこのときなんです。
東京物語を尾道で撮影していたなんて気が付いたのは。。。(おはずかしい
それまでは、大林宣彦さん関係ばっかり見ていました。「時をかける少女」etc。。。
リアルタイムなものですから。

小津監督の作品は、何回でも観てしまいます。
僕が、いいのは、「秋刀魚の味」です。
  1. URL |
  2. 2007/10/18(木) 08:04:24 |
  3. NAO #bxvF113M
  4. [ 編集]

ありがとうございます

 NAOさん、こんにちは。

 ありがとうございます。

 僕も尾道で大和のセットを見ました。大がかりなセットでしたが…個人的には映画は残念な内容でした。
 僕は、大林宣彦監督と作品の大ファンです。「時をかける少女」もしっかり試写会で観て、尾道、竹原を回りました。
 尾道を歩いている時は、小津作品ではなく…やはり大林監督作品のことを思って歩きました。
 「東京物語」で、昔の尾道を見ることが出来ますが、ちょっと「遠い」ですよね。

 小津監督作品は、家族を扱った作品ですが、いわゆるホームドラマとは違ったものです。
 日常の中にこそ真実がある…普遍性がある…そんな感じを受けます。
 「秋刀魚の味」は岩下志麻でしたね。僕も観ました。味わい深い作品でした。

 これが小津さんのラストの作品です。
 
  1. URL |
  2. 2007/10/18(木) 22:44:54 |
  3. NOBU #bf2PXrYQ
  4. [ 編集]

小津安二郎

こんにちは。

先日の尾道の写真。
映画だったり、テレビの映像だったり。
ちょっと見てるだけでも、記憶に残っていると感じます。

NOBUさんの写真を見ながら、映画が見たいな~なんて久しぶりに思いだしてきました。
今度、見てこようかな。
個人的には『めがね』が気になっています♪
子連れだけど、、、行きたいなぁ。
でも、ビデオまで待ちます。
子連れだから・・・o(*^▽^*)o~♪あはっ


小津安二郎さん。。
私はまだじっくりと見たことがありませんが、NOBUさんの書いているように、今見ると、、、色々感じることが多くありそうですね。
何年か前に、主人の買っていた『ビッグコミックスピリッツ』に詳しく漫画で紹介されていた記憶があります。
その頃も流し読みだったのでしょうが、わかる大人になったらわかるんだろうな~なんて感じていました。(その頃からちゃんと大人でしたが( ・3・;)~♪)

その頃よりも、、子どもを育て、家のローンも払い(リアル・・・)、いい意味でも悪い意味でも精神的に大人になった今、一度ゆっくり見てみたい監督の作品です。


いつも楽しいこと、学べること、色々勉強させていただき、ありがとうございます♪
  1. URL |
  2. 2007/10/19(金) 12:20:01 |
  3. くぅまる #-
  4. [ 編集]

スルメ映画

 くぅまるさん、こんにちは。

 ありがとうございます。

 尾道の風景って、山があり海があり坂があり…どこか原風景的な感じがします。
 一昨年、真夏の尾道を歩きました。
 確実に言えるのは、暑かったこと(汗が大量に出ました…)、時間の流れが東京よりもゆっくりとしていること…です。

 「めがね」は、面白そうですね。
 「かもめ食堂」のスタッフ&キャストが再結集です。
 是非、観たい作品です。

 くぅまるさんが書かれていること…すごく重要だと思うのです。
 すべての映画館が対応することは難しいでしょうが…託児所がある映画館があっていいと思うのです。
 また、入場料も高すぎます。大人2人と子供2人だと、簡単に5~6千円となりますね。子供も観られる作品でしたらファミリー割引(この家族構成で3千円か若干プラスする程度が妥当でしょう)があるとよいと思います。
 子供が映画をたくさん観ることは、将来に対する投資です。映画館で映画を観る楽しさを子供のうちから知ったら、大人になってからも映画を映画館で観るでしょうから。

 「東京物語」は、十代や二十歳そこそこではわからないと思います(と、断言しちゃいましょう)。少なくとも、僕にはよさがわかりませんでした。その後、何十回と観ていますが、何回観ても新鮮と言いますか、新しい発見があります。僕は、この映画を「スルメ映画」と言っています(観れば観るほど味が出る…)。

 ちなみに、しばらく前の記事ですが…イギリスの映画評論家が世界の映画の中からベストテンを選びました。「東京物語」は、4位でした。古今東西の映画の中で、4位に選んだのです…英国映画評論家…なかなかやるなと、思ったものです。

 若い感性だからこそ受け入れられる作品もありますが、歳を重ねてわかる映画もありますね(「ビッグ・コミック・スピリッツ」の漫画もそうだったのでしょう)。
  1. URL |
  2. 2007/10/19(金) 21:31:45 |
  3. NOBU #bf2PXrYQ
  4. [ 編集]

ジム・ジャームッシュ

こばわ。

私も「東京物語」好きです。 100%コントロールされた画面とやはり不自然なまでに吟味されたセリフ回し、独特の間で切り替えされるカットなど、話しの本題と切り離しても楽しめます。 もちろん話しもグーv-218

私の好きな監督のジム・ジャームッシュも初期の作品はテンポやカットで小津を連想させてこれまた好きです。

>若い感性だからこそ受け入れられる作品もありますが、歳を重ねてわかる映画もありますね。

そうですよね。 大学生の頃背伸びして小津やジム・ジャームッシュ、ヴィムベンダースなど観ていましたが多分とんちんかんな見方をしていたと思います。 あ~久しぶりに観たくなって来ました。
  1. URL |
  2. 2007/10/19(金) 23:22:50 |
  3. 観草電影門 #lmhb7QVo
  4. [ 編集]

独特な世界

 でんえもんさん、こんにちは。

 小津作品は、台詞まわしがリアルでなく、棒読みに近い感じがしますね。余談になりますが、大林監督の作品にも、あえて棒読み(「時をかける少女」もそうです)にしているものがあります。これは明らかに小津作品の影響です。それと、人が話しているカットが切り替わって、視線を合わせていないような感じがします。もちろん、よく言われるような「ロー・アングル」は特徴ですし、移動撮影はやりません(キャメラマンはおなかを壊してしまうとか…)。
 「東京物語」は、ドラマティックな展開とまではいきませんが母親の死があります。母親が孫が遊ぶ姿を見て、孫が大きくなる時に自分はいるだろうか…と話すシーンがあります。後の伏線になるのですが…生と死や老いのかなしさを感じて、涙してしまいます。

 ジム・ジャームッシュは、小津さんに影響を受けている一人ですね。

 よい映画は、何回も観る価値があると思います。学生は(人にもよるでしょうが)作家性が強い作品を好むようなところがありますね。僕もそうでした。
  1. URL |
  2. 2007/10/20(土) 08:52:52 |
  3. NOBU #bf2PXrYQ
  4. [ 編集]

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