【徒然なるままDIARY】

映画、音楽、写真(カメラ)、ネコ、旅行、絵画、オーディオ等…作者「NOBU」の興味があることを書きます。

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たまには花の写真でも

 季節感は全くないけれど、たまには花の写真をアップしようと思う。

(ニコン・クールピクス5000)

神代植物園①

神代植物園②

神代植物園③

神代植物園④

 この4枚の写真は、神代植物園の温室で撮影した。南国の花々が目にまぶしい。

ひたち海浜公園①

ひたち海浜公園②

 ひたち海浜公園をご存知だろうか。広い園内のあちこちに咲く花がとてもきれいだ。

自宅のバラ

 自宅のバラだ。もちろん、家内が育てている。しかし…手入れが悪くて大変なことになってしまった。家内ががっかりしないように、復活させようと思っている。

 それでは。

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テーマ:花の写真 - ジャンル:写真

  1. 2008/08/31(日) 13:24:25|
  2. カメラ・写真
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海の思い出

 今年は海には行けなかった。
 そう言えば…昨年も海に行けなかった。

 ちょっと前に撮った写真がある。
 海が懐かしい。

館山①
(コンタックスRTSⅡ、ディスタゴン28ミリF2.8)

 館山の海だ。
 家内が学生時代に、臨海学校で来たそうだ。
 とても懐かしがっていたので、館山まで足を運んだ。

 数年前、『マンボウの刺身』という本を読んだ。
 雑誌記者が館山の香の海に惚れ込んで、漁師になってしまった。
 嘘ではない、自分の言葉で語っている海がとても素敵だった。

 少々感傷的になりながら歩いていると…向こうに何か見える。
 タイヤの破片が打ち上げられているのか…?

館山②
(コンタックスRTSⅡ、ディスタゴン28ミリF2.8)

 アカエイだった。
 打ち上げられてからしばらく経っているだろう。
 エイは薄いものだと思っていたが…分厚いと表現したくなる身の厚さだ。

猿島①
(コンタックスT2)

 突然、東京湾を横断して三浦半島に移る。
 猿島はご存知だろうか。
 横須賀沖にぽっかりと浮かぶ、無人島だ。

猿島②
(コンタックスT2)

 三浦半島は、大昔の堆積物で出来ている。
 地層を見ると、それがわかる。

猿島③
(コンタックスT2)

 猿島はちょっとした探検気分を味わえる。戦時中の要塞跡があり、独特な雰囲気を醸し出している。

猿島④
(コンタックスT2)

 それでも、海はやはりこれが一番のような気がする。
 もうしばらくこんな風に海で泳いでいないな…(遠い目になる)。

浮島の夕景
(コンタックスRTSⅡ、ディスタゴン28ミリF2.8)

 安房勝山沖にぽっかりと(文字通りに)浮かぶ「浮島」の形がいい。
 しばらく前になるが…浮島の夕景を撮りたくなった。

 とても静かで波の音しかしない。

 ご覧になっていただき、ありがとうございました。

テーマ:銀塩写真 - ジャンル:写真

  1. 2008/08/28(木) 23:25:12|
  2. カメラ・写真
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  4. | コメント:10

好き勝手に書きます⑬

 先日、久しぶりに一階のメイン・システム(と言うほど大層ではないのだが…)を聴いた。
 
 う~む…これはちょっとおかしい。
 ライト側のスピーカーの音量が小さい。
 モノラルのCD(ボーカルもの)をかける。
 定位がぐっと左に寄る。以前から、どうもライト側の音量が小さいと思っていたが…これは要調整を確信した(ちなみに、アンプのバランスのつまみはちょうど真ん中だ)。ライト側のパワーは一度音が出なくなったことがある。保証期間内だったので修理したが…また、何かトラブルがあるのかもしれない。

 アンプは、マッキントッシュのMA6800というプリメインアンプを使っている。購入してから10年ちょっと経つ。ラウドネスにガリが出ているし、パネルのランプ球がいくつか切れている。
 うーん…気持ちが重い。何しろ、このアンプは30キロ以上ある。修理に出すのも一苦労だ。

 オーディオ話になったので、もう少し書く。
 
 みなさんはレコード(LP)を聴いているだろうか。
 僕は、今でもLPをよく聴く。新盤はCDでしか購入出来ないものが多いが…JAZZのアルバムは出来ればLPを購入したい。音の充実感が違うのだ。

 レコード・プレイヤーは以前にも書いたが、ヤマハGT-2000を使っている(ちなみに、カートリッジはオーティオテクニカのAT-33LTDを使用している)。
 GT-2000は結構くせモノで、オリジナルのままだと音が鈍い。奥行きもあまり感じられない。ターンテーブル・シートをパイオニアのJP-501に交換したらかなりよくなった。しかし、これでもまだもう一つだと感じる。

 ある日、某オーディオ・ショップのオーナーのブログで、GT-2000の改善方法(チューニング方法)を読んだ。何でもカーボンのパーツでGT-2000の音がよくなるということだった。値段がそれほどでもないので、試しに注文してみた。
 GT-2000にチューニング・パーツを付ける。手間はかからない。

 オスカー・ピーターソンの「プリーズ・リクエスト」のB面の最初の曲「ユー・ルック・グッド・トゥ・ミー 」を聴く。ちなみに、この曲はベースのボウイングから始まり、同じくベースのボウイングで終わる。とてもロマンティックで素晴らしい曲だ。

 これはこれは…笑ってしまった。音がほぐれて、一音一音がとてもはっきりとしている(音はかたくない)。奥行きも出てきた。こんな小さなパーツがこれほどまで効果があるとは…。

 ヤマハGT-2000をお使いになっている方(音がもう一つと思っていらっしゃる方)。
 投資額はそれほどでもないが効果は絶大だ。これはおすすめ出来る。

カンタビーレ

 それにしてもな…今も、ユキマルとポン吉が足下にいる。
 そう、ドアをバシッと開けて入ってきたのだ。
 ポン吉がハシゴからこちらを睨んで鳴く。
 カメラを向けると顔をそらしてしまうが…こんな感じだ(ほぼ実況中継)。

ハシゴのポン吉

 ポン吉がハシゴから降りてきて、2匹とも足下から離れない。
 もっと書こうと思ったけれど…仕方がないので、下に行くとする(ネコに甘い…)。

 それでは。
 

テーマ:雑記 - ジャンル:日記

  1. 2008/08/25(月) 23:10:05|
  2. 雑談
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  4. | コメント:15

神戸異人館

 3年前、神戸異人館を見学した。

 異国情緒あふれる各館を見て回るのがとても楽しかった。

 観光案内所で聞いたところ…おすすめはイタリア館とのこと。
 ここは、ガイドの方が案内してくれる。また、併設されているカフェはすべてオーナーの奥様の手作りだそうだ。アイスコーヒーがとても美味しかった(薄まらないようにコーヒーで氷を作っている)。

(コンタックスT2)

神戸異人館①

神戸異人館②

神戸異人館③

神戸異人館④

神戸異人館⑤

神戸異人館⑥

神戸異人館⑦

神戸異人館⑧

神戸異人館⑨

 ご覧になっていただき、ありがとうございました。

テーマ:銀塩写真 - ジャンル:写真

  1. 2008/08/23(土) 09:57:24|
  2. カメラ・写真
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  4. | コメント:10

最強伝説~ポン吉・ユキマル軍団~

 昨日の深夜、僕は仕事部屋で試験勉強をしていた。
 
 恐ろしく静かだと思ったら…耳栓をしていたのだ…(おおボケぶっかまし…)。
 すると、「ドン」と突然大きな音がして驚く(耳栓でも驚くほどの音だ)。
 ポン吉がドアノブを押し下げて開けようとしているのだ。
 何だヤツらはと思いつつ、無視ししていると「ニャー」と大声でポン吉が鳴き出す。
 ユキマルは、ポン吉の横にいるに違いない(ポン吉のようなドアノブ開けのテクニックがない)。
 また、ラグドールはほとんどネコらしい鳴き方をしない。たまに「ピュー」と鳴く程度だ。
 
 「ニャー」「ドン!」「ニャー」「ドン!」と繰り返す(ドアが開かないようにしている)。

 何時だと思っているのだ。
 時計を見たら午前2時だ…。

 オイオイと突っ込みたくなるが、仕方がないので部屋を出て一階に下りる。
 喜んでヤツらがついてくる。
 
 2匹でグルグルと甘えてくる。
 おまえら…いい加減にせえよと言いたくなる(と言うか言っている)。
 仕方がないのでTVをつけて、オリンピック番組を横目で見ながら2匹をグリグリとなでてやる。
 でかいユキマルを抱き上げて、ほおずりしてやると…手と足で抵抗するが(ユキマルは人が顔を近づけるのを好まない。自分から顔を近づけるのを好む)、喉をグルグルとならしている。

 おとなしくなったと思って、テーブルの下をのぞくと、ポン吉とユキマルが抱き合って互いをなめ合っている。仲がよいのだ。

 さて…と、まだ続けなければならないので2階に上がる。

 ポン吉・ユキマル軍団…手強い相手だ。
 おとなしく寝ていて欲しい(ついさっきも「ドン!「ニャー」とやられて、あやしてきたところだ)。

 写真は、ずいぶん前に撮ったものだ(ユキマルはまだ1歳になっていない。おなかの毛が生えそろってきた頃だから…宦官になってしばらく経った頃か…)。
 ユキマルの身体が小さい(今はポン吉の2倍はある)。
 いつもポン吉とユキマルはこうしてなめ合っている。

(ニコン・クールピクス5000)

ポン吉とユキマル

テーマ:猫のいる生活 - ジャンル:ペット

  1. 2008/08/23(土) 01:02:18|
  2. ペット
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好き勝手に撮ります②

 先日、尾道の写真を整理してみた。

 と言うわけで、尾道の写真を少しだけアップしようと思う。

夏の尾道①
(ニコンF3HP、Aiズーム・ニッコール25-50ミリF4)

 志賀直哉の旧居。ここから眺める景色は素晴らしい。

夏の尾道②
(ニコンF3HP、Aiニッコール28ミリF2.8)

 何故、壁掛時計が外にあるか…不思議だ。時が止まっているようだ(そういう意味では尾道らしい)。

夏の尾道③
(ニコンF3HP、Aiズーム・ニッコール25-50ミリF4)

夏の尾道④
(ニコンF3HP、Aiズーム・ニッコール25-50ミリF4)

 御袖天満宮境内で撮影。

夏の尾道⑤
(ニコンF3HP、Aiズーム・ニッコール25-50ミリF4)

 尾道のネコは比較的スリムなのが多い。

夏の尾道⑥
(ニコンF3HP、Aiズーム・ニッコール25-50ミリF4)

夏の尾道⑦
(コンタックスT2)

 昔と違うのは、橋が2本かかっているところだ。
 遠くだとからわからないが、こうしてみるとよくわかる。

夏の尾道⑧
(コンタックスT2)

夏の尾道⑨
(コンタックスT2)

 夏の尾道は暑くて大変だけれど、また訪れてみたい。

 ご覧になっていただき、ありがとうございました。

テーマ:銀塩写真 - ジャンル:写真

  1. 2008/08/21(木) 06:53:00|
  2. カメラ・写真
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ある日どこかで

 予告しました、「ある日どこかで」をアップします。
 以前にHPで書いたものですが…今でもこの作品は人気があります。

 再掲します。
 未見の方…是非、映画をご覧になってください。



 ある日どこかで 

 この映画を「そんなこと、嘘だろう」と思う人もいるでしょう。そう、嘘っぱちだらけの映画です。

 新進の舞台の脚本家が、旅行であるホテルを訪れます。非常に歴史のある名門ホテルです(実在するミシガン州マッキノー島のグランド・ホテルでロケが行われています)。ここの資料館で、一枚の写真に出会います。写真の女性は67年前のある女優の顔写真です。
 彼は、その女性に恋してしまい、過去への時間旅行を体験した大学講師の協力を得て、時間旅行に挑戦します。
 その時間旅行は、成功します。彼は彼女に会い、そして恋に落ちます。

 この「A MOVIE BOX」では、ストーリーの紹介は出来るだけしないようにしています。僕の考えですが、映画はストーリー等の情報なしに観るのが一番だと思っているからです。しかし、「ある日どこかで」はある程度ストーリーを紹介しないと、話にならないのです。

 あなたは、時間旅行をテーマとした映画は何を思い出しますか。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」があるかもしれませんね。この作品では、デロリアンというタイム・マシーンを使って過去や未来に旅をします。厳密に科学的かどうかは別として、そういう発明によって時間旅行が可能になるという点で、SF映画と言えるでしょう。一方、「ある日どこかで」は、人の未知の能力を使って、時間旅行をするという点で、科学的とは言いにくい部分があります。また、この作品では時間旅行の方法を細かく説明していません。
 このような設定の映画を「ファンタジー」と言います。ここでは、科学的な厳密さは要求されません。そう、典型的な作品としては「オズの魔法使い」があげられるでしょう。

 「ある日どこかで」は、観客を選びます。「ファンタジー」は、完全に大人になった人には受け入れがたいものでしょう。
 「そんなこと、嘘だろう」…これは、その通りなのです。あなたの中に、「子供の心」が残っていたら、この先を読んでください。

 そして、もう一つ…これは大人の男と女の恋の物語です。
 僕は、恋愛映画をあまり好みません。恋愛に特有の「甘さ」にまみれた映画、あるいは思うようにならない恋の「悲劇」「感傷」にまみれた映画が多いからです。もちろん、すべてがそうだと言っているのではありません。
 「ある日どこかで」は、感傷的になる一歩手前のギリギリのところで、とても「厳しい」作品になっていると思います。「甘さ」「感傷」の淵の手前で踏みとどまっています。これは、作り手が作品に酔っていないということでもあります。
 恋愛によって、人は強くなれます。そして、「死」を選ぶこともあります。そこまでの激しさが恋愛には秘められています。

 この映画は、人を想う気持ちの大きさ、強さを描いた作品です。何しろ、恋するあまりに、時間を超えてしまうのですから。そして、純粋な想いは、彼女をもひきつけることになります。ラストは、是非、ご覧になってください。
 究極の恋愛映画…こう言っても過言ではないと思います。
 舞台の脚本家の想いだけではありません。前半に描かれるのですが、女優の強く純粋な想いも描かれています。後で、「あ、これがそうだったのか」とわかるストーリーです。

 観終わって、これほど切ない気持ちになる映画も珍しいでしょう。
 「甘い」だけの映画は、その時だけの「映画」で終わってしまいます。しかし、この映画は、僕は「本物」だと思いますから、きっとあなたの心にずっと残るに違いありません。

 主演のクリストファー・リーブ(舞台の脚本家)は、「スーパーマン」シリーズは別として、この作品がベストでしょう。共演のジェーン・シーモア(女優)は、「007死ぬのは奴らだ」のボンド・ガールでデビューしました。当作品での美しさは目を見張らせるものがあります。監督は、ヤノット・シュワルツです。音楽はジョン・バリーです。
 公開されたのは、1980年です。大手のビデオ・レンタル店で借りられると思います。

 知る人ぞ知る作品ですが、僕の心にしっかりと残りました。

テーマ:映画 - ジャンル:映画

  1. 2008/08/21(木) 02:16:39|
  2. 映画
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尾道映画散歩道

 出張の際、尾道によく寄りました。
 こんな感じで旅しました。

 HPに書いた記事を再掲します(なお、記事中にある値段等は、当時のものです)。



 尾道映画散歩道

 -移動日です-

 今週は、出張週間だった。
 日曜日に大阪入りして、金曜日の神戸で終わる。
 長い一週間。
 でも、ここまで来たら、行かなくてはいけない。
 そう、尾道に!

 もう何回来ているだろうか。
 回数を数えるのを忘れてしまった。
 ふらりと寄って、歩くだけ。
 ただそれだけの旅。

 今回は、西神中央から西明石に出て、そこから新尾道へ行くこととした。

 神戸西神中央で、6時半に仕事が終了。
 西神中央駅で、お好み焼きの夕食。
 スーツ姿の男が、一人でお好み焼きを焼いて食べるのは、少々情けないが、仕方がない。
 こういう物好きなことをすするのは、僕ぐらいなものだ。
 もちろん、同行のY氏は、さっさと帰京。
 夕食は、関西圏の定番お好み焼きとしたが、「まあまあ」だと思った。
 チェーン店は、こんなものだろう。

 7時25分のバスで西明石駅へ。
 タクシーでもいいけど、何故かバスにしたかった。
 安いということもあるけれど、地元の住宅街を通ってみるのも面白いだろうというところ。
 しかし、東京郊外と何ら変わりはない。こんなもんか。

 そして、8時3分のこだまに乗り遅れ、8時27分のこだまで新尾道へ。
 新尾道駅から、タクシーで定宿の尾道Rホテルへ。
 疲れていたので、運転手さんに話しかけたくない。話しかけて欲しくない。
 無言のうちに、ホテルへ到着。
 シャワーを浴びて、メール・チェックして、さっさと寝る。
 飲み屋なんて、とてもとても行く気がない。
 ここ2週間、会食、飲み会漬けなのだ。
 ゆっくりと寝たい。

-今日が尾道歩きの日-

 午前8時半起床。
 目覚まし時計、モーニング・コールはセットしなかった。

 ホテルの朝食はまずいので、パス。
 ここのホテルは、この点で要改善だと思う。
 あまりに貧弱である。

 9時半にチェック・アウト。
 重い荷物を肩から下げて、尾道駅に向かう。
 コインロッカーに預けるのだ。

 駅前に来て、いつもと光景が違うことに気づく。
 駅前のバス乗り場が、工事用フェンスに囲まれている。
 そして、さらに周囲の光景の変化に気づく。
 駅前の本屋はある。しかし、その隣はすべて取り壊されている。
 あああ…好きな「モグラハウス」(洋食モグラ亭ともいう)のタン・シチューはどうなるのだ。
 本屋のすぐそばの洋食屋を気にする。健在であった。
 僕の心配なんてこんなもんだ。情けない。でもうまいのだ。お試しあれ。

 そう、駅前が再開発されているのだ。
 驚いたのはこのこと。
 尾道駅周辺を知っている人ならば、こう書くとわかるかもしれない。
 尾道駅(表側の方)を出て、右側一帯が再開発されている。
 尾道グリーン・ヒル・ホテルなる、きれいなホテルも出来ていた。
 この建物は昨年11月に竣工している模様。
 そして、さらに巨大な建物が出来るらしい。

 と、驚きはこのあたりまで。

 尾道商店街や古寺巡りは、全然変化がないので、安心して欲しい。
 尾道らしさがあふれているのは、ここなのだから。
 再開発されているのは、尾道で注目されなかったところいう感じだろう。 

 身軽になった僕は、キャノンの古いカメラを片手に、歩き始める。

 僕は、商店街をぶらぶらとした。
 この商店街が好きなのだ。

 「転校生」で、小林聡美が自転車で走ったところ。
 「さびしんぼう」で、富田靖子が自転車に乗り、それを見かけた尾美としのりが追いかけるところ。

 どこにでもあるアーケードの商店街だ。
 3つ(だったと思う)の商店街がずっとつながっている。
 そう、尾道は、尾のように長い街なのだ。

 台車でおばさんが、魚をさばいている。
 それを地元の奥さん連中が、大勢買いに来ている。
 僕も並びたいが、買ってどうするのだ…と思い、断念。
 途中、朝食抜きなので、「朱華園」に寄る。有名なラーメン店だ。
 11時からとのこと。トホホ。空腹のまま浄土寺へ。

 浄土寺の境内を歩く。
 ここは、古寺巡りの終点近く。
 今回は、逆にまわろうと思うのだ。

 浄土寺は、土曜日ということもあってか、境内は数人がお参りしていた。
 ハトが多くて歩くのに気をつかう。

 僕は、思い出す。
 明け方、浄土寺境内をたたずむ笠智衆。
 尾道に帰ってきた。途中、妻を亡くしてしまった。
 笠智衆を呼びに来た原節子。
 二人、明け方の尾道をながめる。
 ……「東京物語」の有名なシーン。

 浄土寺の門は、小さな朱塗りの門。
 そこをくぐり、さらに山陽本線の線路をくぐり、階段を下りる。
 尾道にしては比較的大きな道路を渡り、海の方へ歩く。

 「一夫、どこ行ってたの!」
 「あ、いけねっ!」
 あわてて、飛び出す小林聡美。
 門を飛び出ると、大急ぎで自転車に飛び乗り、走り出す。
 僕の目の前には、その斉藤一夫の家がある。
 もちろん、「転校生」で登場するあの家である(映画の中ではジョン・ウェイン主演の映画のポスターが貼られていた。もちろん、今はもうない)。
 映画で使われた家はそのままだ。
 家の前の道が少し手を入れられただけだ。

 そう、「転校生」のラストシーンについて少々。
 この映画では、最後、斉藤一夫が横浜に引っ越してしまう。
 トラックが、斉藤一夫の家の前の道を右折し、国道を行く。
 それを斉藤一美が追いかける。走って走って追いかけるのだ。
 このラストシーンだが…実は、斉藤一夫の家の前の道を真っ直ぐに行ったところで撮影されている。
 つまり、右折して行った国道ではなく、逆の方へ行った道で撮影されている。
 ラストシーンは、尾道市役所から、斉藤一夫の家に向かう道で撮影された。
 小林聡美は、斉藤一夫の家に向かって走っていたのだ。
 今でも、ここを歩くと、あの感動的なシーンを思い出すことが出来る。
 交通量の少ない海岸沿いの道である。

 ああ、空腹だったのを思い出してきた。

-食事タイム(ちょっとグルメ番組風)-

 というわけで、途中休憩。
 「朱華園」でチャーシュー麺をいただく(いつもはラーメンだが、ちょっと奮発した)。
 最近は、「尾道ラーメン」としてお土産用のラーメンが売られている。
 また、「尾道ラーメン」という名前も定着している。
 そう、ここの「朱華園」が有名な尾道ラーメン店なのだ(元祖)。
 僕が初めて入ったのは、もう15年前になってしまった。
 味は、全然変わっていない。値段もがんばっていて、まだ460円だ。

 ここ「朱華園」は大林監督一押しの店(何しろ、日本一と言っているのだから)。
 麺は、やや平べったくて細目。自家製麺とのこと。
 醤油味。そして、豚の背脂をスープとじっくり煮てあるので、脂がかなり浮いている。
 背脂もまるで具のように浮いている(柔らかくて、歯に当たらない)。
 それに自家製と思われるシナチクと青ネギ。大きくて薄いチャーシューが一枚。
 チャーシュー麺となると、これが三枚に増えて710円(ラーメンの方がCP比は高い)。

 脂が浮いているのに、味はそれほどしつこくない。
 麺は、しっかりと茹でているのに、歯ごたえをのこしている。柔らかいのに腰があるのだ。硬めにゆでただけの「偽腰」とは違う。
 しかも、スープがしっかりと染み込むような、独特の麺。
 一度食べて、「おいしい!」と叫ぶようなラーメンではない。
 いつしか全部を平らげていて、そして満足感が。
 そして、あの独特な香りと味が懐かしいと思うようになったら、もう常連の道へ。
 僕は、もう何十杯食べただろうか。
 2日いて、5杯ここのラーメンを食べたことがあるのだ。

-再び尾道歩きへ-

 あ、脱線してしまった。
 というわけで、さらに古寺めぐりは進む。
 尾道に来られる人は、御袖天満宮という名前を記憶しておいて欲しい。
 ここでは、缶蹴りをしてはいかんのだ。

 「あ、あぶねえ!」
 斉藤一夫が蹴り上げた缶をよけようとして、斉藤一美が階段から落ちそうになる。
 斉藤一夫は、それをかばうように抱きついて、二人とも階段を転げ落ちてしまう。
 しばらくして、二人が起きると…お互いが入れ替わっている。
 そう、「転校生」で、二人が入れ替わる有名なシーンが、御袖天満宮で撮影された。
 ここは、是非、階段を登ろう。
 境内は、高いところにあるせいか、とても涼しい。
 遠くから、山陽本線の「チンチン」という踏切の音が聞こえる。

 さて、御袖天満宮からすぐそばの「あそこ」に寄ることにしよう。

 「時をかける少女」のワン・シーン。
 タイム・リープという能力を身につけてしまった原田知世扮する芳山和子。
 芳山和子は、目が覚めると前日になっているという体験をする。
 そして、夜、タイルが敷き詰められた路地で、誰かに追われている気配が。
 振り向いて、口をふさがれた瞬間に目が覚める。
 この幻想的なシーンが撮られたところが、タイル小路なのだ。
 地元の方が、タイルを小路に貼り付けたところ。
 本当にただそれだけのところ。
 幾何学模様が面白い。
 そして、今では映画で有名になって、訪れた人は置いてあるタイルに好きなことを書いていく。

 僕は、ここから、ある場所に急ぐ。
 時間が限られている。
 といいつつ、途中で乗物に乗ろうと気が変わる。
 商店街を左に曲がり、海の方へ。

 「重かったでしょう」
 「ううん、全然。それに、願ってもないチャンスだったから」
 「えっ?」
 尾美としのりは、富田靖子扮する憧れの少女橘百合子の横顔をながめる。
 オレンジが強くなってくる太陽の光をバックにした彼女の横顔。
 それは、心がさびしくなる瞬間。瞬時が永遠に感じられるように
 「さびしんぼう」でのワンシーン。
 尾道水道を行き交うフェリー・ボートで撮影された。 

 僕は、いつしか福本渡船のフェリー・ボートに。
 たった片道60円。
 それで、船旅気分!でも7分ぐらいだけれど。
 僕は、カメラで尾道市内をパチリ。
 尾道城は目立つな…こんな時にそう思う。この目立つところも尾道の風景。
 そうねえ。さびしんぼうはいなかったなあ。
 ごつい男子高校生が数人。はははは…。

 次に、僕は再開発地を通り抜け、あるお寺を目指す。
 何しろ暑かった。今日は夏日ではないかと思う。
 
 しばらく歩くと、右手に山が近づいてくる。
 山の尾道。
 
 途中、ニワトリにしては妙な鳴き声がすると思って目を向けると、頭が赤い鳥がすぐそばに。
 雉なのだ。そして、耳にはウグイスの鳴き声が。
 スズメ蜂はいるし、トカゲはうろちょろしているし、ハンミョウは前で逃げて行くし。
 山の中というより、山のような丘のふもとを歩いているというのが正確かも。

-そして西願寺へ- 

 「お前、濡れると死ぬんじゃなかったのか」
 「せめて、さようならを言いたかったの」
 …………………………………………
 「ヒロキさん。私、ヒロキさん大好き」
 
 このシーンは、冬の夜、雨を降らせる中で、みんなががんばって撮ったシーン。
 「さびしんぼう」で、(へんてこな方の)さびしんぼうが、雨の中、尾美としのり扮するヒロキを待っているシーンだ。
 尾道駅からだと徒歩で20分ぐらい離れているかも…西願寺で撮影されたのだ。
 
 僕は、このお寺でしばらく尾道のまちをながめる。
 ここでも尾道城は主張している。何たるアクの強さ(これは、個人が建てた城)。

 西願寺は、撮影当時と全然変わっていない。
 映画の時と同じ。そのまま
 あの鐘も本堂も同じ。まるでタイム・マシンに乗ってやってきたみたい。

 この西願寺を初めて訪れた時は、結構苦労した…よく歩いたなあ。
 どこにあるか、よくわからなかった。目安はNTTのアンテナ塔。
 今みたいに、ロケ地マップなんてなかった。
 全部、自分の足でみつけたのだ。

 これから来られる方に一言。
 尾道は、変わりつつある。
 でも、映画で好きになった(そうでしょう!)「尾道のよさ」はそのままです。
 安心してください。

 西願寺で、のんびりと尾道をながめていると、気持ちがすーっとしてくる。
 何で、こんなちっぽけなことで悩んだりしているのだろうか。
 そして、また来るだろうという予感(新しいホテルも出来たし)。
 尾道は、動いている。
 尾道は変化しつつある。それは、まぎれもない事実。
 だけど、僕の心の尾道はいつまでもここにある。
 僕が70歳になっても、80歳になってもここに来たらそう思うだろう。
 尾道は、映画の街。
 映画は、少年の心を記録する。僕は、ここに来るといつも少年に戻る。

 あ、そうだ。思い出した。帰りの新幹線に乗り遅れる!
 ということで、新尾道駅を目指すのであった。

 -終-

テーマ:映画関連ネタ - ジャンル:映画

  1. 2008/08/19(火) 23:53:56|
  2. 映画
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好き勝手に撮ります①

 沖縄に行ってボーッとしたい。
 
 色とりどりの花を見て、真っ青な空や海を眺めてボーッとしたい。
 初めて沖縄を訪れた時、レンタカーを借りたのだが…地図を確認せずに走り出した。
 海岸線を走っていけば海を見られるだろう…という意図からだったが、何故か「琉球村」に着いてしまった。

琉球村①
(ニコンF3HP、Aiニッコール25-50ミリF4)

 昔の沖縄の家が興味深い。花が美しい。

 琉球ガラスの原色が目に鮮やかだ。

琉球村②
(ニコンF3HP、Aiニッコール25-50ミリF4)

 琉球ガラスは、元々アメリカ軍基地で捨てられたコーラ瓶等を溶かしたのがはじまりだそうだ。この「赤」に沖縄の花がとけ込んでいるような気がする。

 沖縄の海をボーッと眺めていたい。
 心の中が空っぽになるまで、ずーっと眺めていたい。

沖縄の海
(ニコンF3HP、Aiニッコール25-50ミリF4)
 
 東京でも真っ青な空を見ることが出来る。
 しかし、空気中の水蒸気が多いせいだろうか…。
 青に白が混じっている。

 ロサンゼルスが好きで、プライベートで何回か訪れている。
 ここの空を眺めるのが好きだ。

ロサンゼルスの海
(コンタックスT2)

 ハリウッドのおのぼりさん的な観光も楽しい。
 地元の方は絶対に行かないであろう「ワックス・ミュージアム」を見学する。

ワックス・ミュージアム①
(コンタックスT2)

ワックス・ミュージアム②
(コンタックスT2)

 似ているか似ていないか…微妙だ…。

 今日は、東京は曇り空だった。
 夏がどこかに隠れているのではないか…そんな気がした。

 百日紅がとてもきれいだ。
 病院の行き帰りでの楽しみの一つだ。
 写真に撮りたいと思っていたが…今年は無理だと思う。
 来年は(気持ちよく)撮ることが出来るだろうか。

百日紅
(ライカM6TTL、ズミクロン50ミリF2)

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  1. 2008/08/17(日) 19:44:06|
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さびしんぼう

 さて、尾道3部作のラストは「さびしんぼう」です。

 今回の尾道3部作の記事を読んでいただき、興味をもたれた方はDVDで映画をご覧になってください。おすすめします。

 以前にHPで書いた記事を再掲します。


 
 さびしんぼう

 ご覧になったことがあるあなた。この映画を好きだと言うのは、少し恥ずかしいでしょう。
 そうではありませんか?
 僕は、恥ずかしいのです。自分が十代の頃の胸の内に隠しておいた秘やかな「想い」が綴られているようで、実に恥ずかしい。
 そしてこの映画を、ものすごく大切に思っています。

 「さびしんぼう」を気に入って、スタッフ全員に命令して観せた巨匠と言うと誰だかわかりますか?
 黒澤明監督です。それがきっかけでもあるのでしょう。大林監督は、黒澤監督の「夢」のメーキング・フィルムを作ることになります。


 さびしんぼう 35mm 1985 112min 

 東宝映画
 アミューズ・シネマシティ提携作品
 製作協力 PSC
 東宝配給
 企画 PSC 製作:小倉斉 出口孝臣
 製作協力:根本敏雄 山本久
 プロデューサー:森岡道夫 久里耕介 大林恭子 
 原作:山中恒 『なんだかへんてこ』 
 
 脚本・編集・監督:大林宣彦
 脚本:剣持亘
 脚本・助監督:内藤忠司
 撮影監督:阪本善尚(JSC)
 音響デザイン:林昌平
 美術デザイン:薩谷和夫
 音楽監督:宮崎尚志

 出演:
 富田靖子
 尾美としのり
 藤田弓子
 小林稔侍
 佐藤允
 岸部一徳
 秋川リサ
 入江若葉
 樹木希林
 小林聡美他

 映画をご覧になったことがない人もいるでしょう。何しろ、もう一昔前の映画なのです。

 映画は、写真好きの高校生の望遠ズームの映像から始まります。その望遠ズームには、憧れの女子高が。
 髪の長い一人の少女がピアノをひいています。いつも右を向いて。つまり、少年は少女の片方の顔だけをいつも見つめています。彼女を見つめていると、心が「キューン」となるのです。

 さて、ここからが面白いのですが、ストーリーは内緒です。つまりは、観てください。

 富田靖子は主要な二役を演じています。一人は、憧れの少女である橘百合子。もう一人は、さびしんぼう。このさびしんぼうが、重要です。ヒロキの心を写す鏡となります。

 映画は、素晴らしく文学的です。そして、音楽的です。
 テーマ曲は、ショパンの「別れの曲」です。全編に「別れの曲」が流れます。

 文学的な映画であること。
 これは、象徴的な役割を富田靖子が演じるところからきていると思います。白塗りのピエロのような格好。舞台の衣装そのままに飛び出てきた謎の少女です。
 憧れの心、人を想いさびしくなる気持ち…これを、道化のような衣装とメイクの下に隠します。いつも、おどけているようです。しかし、時々見せるさびしい表情。そこには、憧憬と絶望と孤独と夢想が混じり合ったもののようです。
 白塗りの顔で見えない心を、尾美としのりが演じるヒロキは見つめます。
 「お前、泣いているのか?」
 ヒロキは、さびしんぼうの奥の心を感じ始めます。それでも、まだわからない。
 そして、憧れの少女、橘百合子。
 この少女も素顔を見せません。
 ヒロキは望遠レンズから彼女の片方の顔だけを見つめ続けます。
 それは、彼女の「表面の顔」です。
 彼女は、孤独で幸薄い生活をかいま見せます。
 向島にヒロキが渡し忘れていたクリスマス・プレゼントを届けに行ったとき、偶然に出会います。
 彼女は、言います。「あなたに好きになっていただいたのは、こっちの顔でしょう……どうか、こっちの顔だけ見ていて……反対側は見ないでください」

 ヒロキが見つめるのは、素顔を見せない二人の少女です。
 ここに文学的な雰囲気が生まれます。
 まるでこの映画のセットそのものという感じで、尾道のまちが舞台となります。そういえば、尾道は文学のまちでもありました。

 音楽的であること。
 ショパンの「別れの曲」の中盤を聴いたことがありますか?
 それは、美しい旋律の出だしと比べて、激しい叩きつけるような曲調です。
 ヒロキの乱れる心、激しく波打つ心がこの激しい「別れの曲」で重なります。
 そして、その音楽。
 「……親愛なるフレデリック・ショパンさんよ-あなたが、あの傷ましくも輝かしい十九世紀の青春に、命をかけて燃やした情熱の炎は、その肉体がほろんでしまった遠い今となってもなおさらにぼくらの感情を激しくゆさぶらないではいない。思えばこれこそが、あなたが永遠に願った真実の恋の勝利というものではなかっただろうか……」
 これは、ラストでのヒロキのモノローグです。
 肉体が滅んでしまっても、その「想い」を表した曲は、今でも僕らの感情を激しくゆさぶるのだ…これこそ、永遠の「想い」そのものではないか…。

 絶望的な幸福を描いた映画であること。
 さびしんぼうは、ヒロキに言います。
 「ひとを恋することは、とってもさびしいから、だからあたしはさびしんぼう」「でも、さびしくなんかないひとより、あたし、ずっと幸福よ」
 人を恋することは、さびしいことです。
 どんなに人を好きになって、さびしくなっても相手は、「さびしさ」をわかってくれない。
 この「さびしさ」を共有したいけれど、それは出来ないこと。
 その底には、「孤独」があるのです。死しても分かち合えない孤独。
 人は、恋することで「孤独」を感じます。
 さびしんぼうは、ヒロキに言います。
 「さびしくなんかないひとより、あたし、ずっと幸福よ」
 たとえ、どんなに絶望的で苦しいものであっても、それがどんなにさびしいものであっても、人を恋することは幸せなことなのだ…こんな、「絶望的な幸福」を白塗りのさびしんぼうが語ります。
 見えにくいさびしんぼうの心がヒロキに近づきます。
 
 雨が降る西願寺の階段でさびしんぼうがヒロキの帰りを待ってうずくまっています。
 彼女は、「写真」から飛び出したので、水に濡れると死んでしまうのです。
 それでもけなげにヒロキを待つさびしんぼう。
 「どうしたんだ、こんな雨の中を……風邪ひくぞ……第一、お前、水に濡れちゃいけないんじゃなかったのか?」
 「せめてもう一度、さよならを言いたかったの」
 「バカ……さあ、中へ入ろう」
 「いい……もういいの…でも、しばらくいっしょにいて」
 
 「ヒロキさん…あたし……ヒロキさんが大好き……」
 さびしんぼうは、消えていきます。 

 さびしさに苦しまない平らな心よりも、さびしさを見つめ、それを受け止めて「幸福」と感じる勇気があります。
 この映画は、さびしさを幸福だと感じる勇気の物語でもあるわけです。

 この映画には、小さな傷もあります。
 明らかに不自然な笑いの入れ方等です。
 でも、それを補って余りある素晴らしい叙情的な恋の物語です。
 そして、甘口のように見せかけておいて、実はとても残酷な映画です。

 この映画は、きっとあなたにとって、一生記憶に残る映画となることでしょう。

 「ひとがひとを恋うるとき、
  ひとは誰でも
 さびしんぼう
  になる-」

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  1. 2008/08/17(日) 11:25:26|
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転校生

 「尾道3部作」の第1作は「転校生」です。

 昨年、大林監督自身によりリメイク(「転校生 さよならわたし」)されました。
 僕は観ましたが…「転校生」とは全く別の作品になっています。

 こちらもかつて、HPで書いた記事です。
 再掲します。



 転校生

 僕は、先輩にこの映画を見せました。観終わった時に一言。
 「十代の時に観たかったな!」

 僕が観たのは、二十代前半でした。
 ガツンというショックを受けて、涙があふれてきました。
 「こんなに繊細な映画を撮る人がいるんだ」
 「なんて美しい日本映画だろうか」

 僕は、洋画中心に観ていたのですが、小津、黒澤作品を中心に日本映画を多く観るようになります。

 転校生 35㎜ 1982 112min

 日本テレビ放送網株式会社 日本アートシアターギルド提携作品
 製作協力 PSC
 松竹配給 製作:佐々木史朗
 プロデューサー:森岡道夫 大林恭子 多賀祥介
 原作:『おれがあいつであいつがおれで』 山中恒 旺文社刊 
 監督・編集・音楽:大林宣彦
 脚本:剣持亘
 撮影:阪本善尚(JSC)
 音響デザイン:林昌平
 美術デザイン:薩谷和夫
 照明:渡辺昭夫

 出演:
 尾美としのり
 小林聡美
 佐藤充
 樹木希林
 宍戸錠
 入江若葉

 この映画を分析したり、どこが素晴らしいかを語るのは気がすすみません。
 未見の方は、幸福です。
 これから、この映画に出会えるのですから。

 この映画は1981年の夏に尾道でロケーションが行われました。
 色々とトラブルがあって、配給が決まらないまま製作が進みます。
 結局は、松竹配給で翌年のゴールデン・ウィーク公開となりました。もう16年前の話です。
 僕は、公開当時の新聞広告をよく覚えています。
 小林聡美が自転車に乗り、その後ろに「女っぽい」表情(メーク)をしている尾美としのりが乗ります。
 大林監督は、今度は変わった映画を撮ったみたいだな…こんな風に思っていました。
 公開時に映画館では観ませんでした。
 今から思うととんでもないことですが、「下手物」のような感じさえしていたのです(あの広告は誤解されると思います)。

 初めて観たのが、1983年のTV放映です。
 これは、監督が自らTV用に編集したものでした。
 ビデオに録画していたのですが、一度観て驚き、涙して、ショックを受けます。
 何度もビデオを繰り返して観ます。
 サントラ盤などないので、オリンパスのマイクロカセットに映画一本分を録音して電車に乗りながら聞きます。
 音楽もセリフも繰り返して聴きます。
 もちろん、気になるのは「映画版」です。
 しかし、その頃は名画座にかかっていませんでした。
 「ぴあ」で調べて、明大の和泉校舎で上映されることを知ります。
 映画研究会が主催でした。
 もちろん16ミリ版での上映です。
 僕は、ここで「映画版」を観ることが出来ました。
 映画が終わって、タイトル・ロールが続きます。
 ひじで目を瞬時にこすりあげます。それでも流れてきます。

 「映画版」と「TV版」の違いですが、そう極端には違いません。
 しかし、音楽の入れ方が違ってきます。
 小林聡美(斉藤一美)が起床するシーンで、TV版は音楽が入るのに、映画版ではない等の違いがあります。
 そして、もちろん、放映時間の関係でTV版はいくつかのシーンがカットされています。
 大好きなシーンもカットされていますので、複雑な思いですが、全体の印象としてはTV版の歯切れのよさは悪くないのです。

 一回目は、笑いながら観てください。いくつも笑えるシーンがあります。
 二回目は、主演の二人の演技に注目して観てください。「うまい」という以外に言葉がありません。
 三回目は、それぞれのシーンにぴったりの音楽(クラシックの名曲です)に注目してください。この映画、一枚の名曲全集から大林監督が選曲したものです(音楽にお金がかけられなかったのです)。
 四回目は、思いやりと成長の物語に注目してください。

 書きたいことはこれだけです。でも、あとほんの少し。

 日本青春映画の「金字塔」であると思います。間違いありません。
 これから観るあなたは幸福です。
 そして、もう一度観るあなたは、もっと幸福だと思います。

 「さよなら」
 「さよなら、オレ」
 「さよなら、わたし」
 ……

 映画は、僕の中で永遠になります。

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  1. 2008/08/17(日) 11:13:49|
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時をかける少女

 以前にHPで書いた記事です。

 「時をかける少女」はアニメーション版が作られました。
 実写版の「時をかける少女」が公開されてから、もう25年にもなるのですね…。
 ご存知の通り、「尾道3部作」の第2作目です。

 再掲します。
 


 時をかける少女

 この映画は、筒井康隆原作です。しかし、「筒井色」が表に出ていないせいか、それを意識させません。筒井氏自身も次のように語っています。
 「これは学習誌(『中三コース』~『高一コース』)の連載で、自分があまり得意ではないジャンルでしたから、非常に苦しんで書いた原作です。だから作品的には思い入れがなかったんですが、最初に試写で見て、自分の作品として、評価できない。続いてもう一回やるというので、二度見たわけです。二回見て、飽きなかったのですよ。これは、やっぱり良いんだなと思ってね。」(『筒井康隆かく語りき』(筒井康隆著 文芸社 120頁)

 製作当時『月刊カドカワ』という雑誌のロケ現場レポートを読んで、筒井氏が尾道を訪れて、大林監督と談笑している写真を見ました。不機嫌そうな(演出なのかもしれませんが)写真が多い筒井氏が、底抜けに楽しそうに笑っている様子が印象的でした。


時をかける少女
(35mm 1983 104min.)

角川春樹事務所作品 東映配給
製作協力 PSC
製作 角川春樹
プロデューサー 山田順彦 大林恭子

監督 大林宣彦
原作 筒井康隆
脚本 剣持亘
撮影 阪本善尚(JSC)
音楽監督 松任谷正隆
音楽プロデューサー 高桑忠男 石川光
美術デザイン 薩谷和夫
音楽デザイン 林昌平
録音 稲村和己
照明 渡辺昭夫

出演:
原田知世
高柳良一
尾美としのり
津田ゆかり
岸部一徳
根岸季衣
入江若葉
上原謙(特別出演)
入江たか子(特別出演)


 僕は、この映画を試写会で観ました。前作「転校生」でびっくり仰天して、TV版を数十回、映画版を数回観ていました。余談ですが、TV版「転校生」の方が、映画版「転校生」よりすぐれている点が少なくありません。しかし、再放映時に、TV版がズタズタにされて放映されました(何故だ)。TV版のよさを知る機会は少ないでしょう。

 試写会が終わり、アンケートに記入する時、がっかりしていたのです。あまりに期待が大きかったせいか、拍子抜けした気分でした。「転校生」の大胆かつデリケートな部分を感じることができずに、僕は暗い気持ちに陥っていました。

 その年、初めて尾道を訪れます。
 話が前後しますが、尾道に訪れた時は、試写を観る前でした。
 「転校生」で打ちのめされた僕は、アルバイトで貯めたお金で、尾道を訪れました。
 興奮の毎日です。

 商店街に、垂れ幕がかかっています。「「時をかける少女」尾道ロケ」というそれを見て、映画ロケが行われたことを知ります。当時、キネマ旬報で知りましたが、「廃市」の撮影が始まっていました。柳川でのロケです。僕は、尾道から柳川まで飛んでいきたい気持ちを抑えて、尾道を味わっていたのです。「時をかける少女」の撮影が行われたのが、春でした。僕は、その年の夏に訪れました。

 今でも定宿にしている尾道Rホテルのフロントに、原田知世や大林監督の写真が多数あります。ホテルの方にその理由をたずねたところ、原田知世がこのホテルに宿泊していたというのです。その時のスナップが、フロントにあったわけです。
 僕は、一歩づつ映画に近づいていきます。

 尾道の近くに竹原があります。小京都と呼ばれる古い街並みは、尾道とも違う落ち着きを見せます。
 僕は、尾道滞在中の一日をさいて、竹原を訪れました。今は、観光客が多く、またそれに合わせた店も多いのですが、当時は観光客は僕しかいないほどさびしいところでした。しかし、観光客に対する媚び(地元の人が、必死に古い街並みを保存しているのが伝わってきます)を感じない竹原をいっぺんで好きになります。余談ですが、絵画缶に展示してある油絵「竹原」は、この時に描いたスケッチと写真をもとにして描いたものです。

 僕は、一歩づつ映画に近づいていきます。

 そして、試写会です。
 僕は、がっかりとして家路につきます。
 帰る途中、あることに気づきます。
 この映画は、「尾道」ではなく、「竹原」の映画ではないか…。
 僕は、映画を観て驚いたのですが、竹原が登場します。
 絵に描いた階段を原田知世が降りていきます。

 「時をかける少女」に「転校生」を期待するのがおかしいのではないか…僕は、こう思い、公開された作品をもう一度映画館で観ます。ここで、数歩映画に近づきます。

 そこには、もう一本の傑作がありました。
 原田知世というアイドルが主演するいわゆる「アイドル映画」であるはずなのに、映画はしっとりとした趣をたたえ、深みのある映像、音楽が尾道と竹原を感じさせます。
 ああ、これは竹原の映画だ…尾道でロケも行われていますが、竹原のよさが画面にあふれています。
 尾道三部作というより、むしろ竹原を(主に)舞台にした作品だと言いたいのですが、まあいいでしょう。

 映画は、ある事件をきっかけにタイムリープの能力を身につけてしまった少女の話です。
 大林監督は、この物語を「悲劇」ととらえました。
 筒井康隆原作では、少女の「戸惑い」に重点を置いていたと思うのですが、大林監督は、原作の「戸惑い」を恋の物語として昇華させました。

 「理想の人に巡り会い、その人と想いを通わせることが出来た。その瞬間、記憶を失う。理想の人との出会いの記憶を失って生きていく。将来、たとえその理想の人と会ってもその人の記憶は…」

 この映画を「悲劇」だと言うと、違うと思われる方も多いでしょう。
 思い出してください。
 原田知世演じる主人公(芳山和子)が、大人になり、大学の廊下で「誰か」とぶつかります。彼に薬学部の場所をたずねられます。「?」一瞬の戸惑い。彼はわかっていたかもしれない。しかし、彼女はわからないのです。
 ここで、「逆ズーム※1」です。
 理想の人との再会を気づかずに、別れていく「残酷」を思います。
 「悲劇」なのですよ。本人が気づかない「残酷」であるから、表には出ません。でも、絶望的なまでの残酷さがこのラストに隠されています。

 大林監督の映画は、あたたかく、優しい映画のように感じられますが、こんな「残酷」を秘めているのです。

 筒井康隆原作の映画は他にもあります。「男たちのかいた絵」「おれの血は他人の血」「ウィークエンド・シャッフル」「スタア」「俗物図鑑」「ジャズ大名」「大いなる助走・文学賞殺人事件」「怖がる人々」(『乗越駅の刑罰』『五郎八航空』)…筒井ワールドと言うべき、独特な世界を映画化することは難しいのでしょう。

 冒頭の筒井氏の言葉を思い出してください。
 「自分の作品として、評価できない。」
 これは、大林宣彦という映画作家が、筒井康隆という作家の『時をかける少女』という小説を自分なりに読んで解釈して作り上げた世界が、映画「時をかける少女」なのだと思います。
 そこには、「真剣」があります。
 だからこそ、単なるアイドル映画ではなく、立派な作品となりえたのでしょう。

 この映画を愛する人は少なくありません。
 立派な素晴らしい作品です。
 僕もこよなく愛する一人です。

 映画に近づくには時間がかかるのです。
 僕は、また数歩、近づいていきます。


※1 逆ズーム
 「逆ズーム」は、大林監督が名付けた手法ですが、従来から用いられてきています。人物等は動かずに、キャメラが前後に移動します。その際、同時にズーミングを行い、人物等の大きさが変わらないようにします。すると、背景だけが近づく、あるいは遠ざかるという効果(パースペクティブの変化によります)が生まれます。映画「ジョーズ」でも用いられていました。主人公不安な気持ち等を表現するのに使われます。「時をかける少女」では、背景が遠ざかる手法として用い、「永遠の別れ」を表現していました。

テーマ:映画 - ジャンル:映画

  1. 2008/08/17(日) 10:08:39|
  2. 映画
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もっと話したかった…。

 病院に行く途中、ラジオで終戦記念日の話を聞く。

 父は、毎年この日に靖国神社を参拝していた。
 
 戦時中はシンガポールで通信兵をしていたそうだ。
 所属していた部隊は一度も交戦することなく、後でお嬢さん部隊と揶揄されたという。
 それでも、当時は何度も上官や先輩から殴られたそうだ。

 ある日、父はぽつり…「殴られていいことなんか一つもない」と言っていた。

 父は僕や弟に対して一度も手をあげたことがない。
 父親らしくない…十代の頃の僕にはそんな反抗心があった。

 手をあげない理由…この一言ですべてがわかった。


 父は連合軍の捕虜となった。
 収容所での待遇は悪くなかったらしい。
 「オズの魔法使い」を観たと話していた。
 こんな映画を作る国と戦争したって勝てるわけがない…そう思ったそうだ。


 「戦争はしてはいけない」と、いつも話していた。


 もっと話しておけばよかった。
 父の青春時代…母と過ごした大塚での修業時代…。
 
 いなくなってから大きな存在だったことがわかる。
 人の悪口は一言も言わなかった。
 いつもニコニコと笑顔だった。

 生前、きちんと言えなかった。

 お父さん、どうもありがとう。
 ありがとうございました。  

テーマ:雑記 - ジャンル:日記

  1. 2008/08/15(金) 22:17:16|
  2. 雑談

京都・錦天満宮の名水

 暑い日は、冷たい水で喉を潤したくなる。

 夏の京都を旅すると、必ず錦天満宮に寄る。
 ここの名水「錦の社御香水」を初めて飲んだ時は驚いた。
 
 水を飲んで「甘露、甘露」などと言うと、いつの時代の人間だという突っ込みがあるかもしれない。
 ここの水を飲んだら、そう言いたくなった。

 3年前に京都を訪れた時の写真だが…祇園祭の行事が行われていた。
 とても暑そうだ。
 
(コンタックスT2)

錦天満宮①

錦天満宮②

錦天満宮③

錦天満宮④

テーマ:銀塩写真 - ジャンル:写真

  1. 2008/08/15(金) 18:45:48|
  2. カメラ・写真
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好き勝手に書きます⑪

 旅先で失敗は多い。

 フィレンツェのレストランでのこと。
 お昼近くになって、レストランを探していた。
 トラットリアだったと思う。雰囲気がよいので、ここに決めて中に入っていった。

 お客がいない。
 店員さんは…奥でみんなで食事をとっているところだった。

 「ボンジュール!」と大きな声で挨拶した。
 僕はいつも通りという感じだっただが…家内がゲラゲラ笑っている。
 そうか…ここはフランスではない。イタリアだった…。

 典型的な気のいいイタリアのおばさんという感じの店員さんがニコニコしながら手招きする。
 店員さんみんなで食事中なのだ。
 これは悪いな…と、思って遠慮して外に出た。

 外に出ると家内がやはりゲラゲラ笑っていた。
 うるせぇ…と思いつつ、何故「ボンジョルノ」ではなく「ボンジュール」と言ってしまったのか僕にはわからない。

 以上は…お恥ずかしの「フィレンツェ・ボンジュール事件」である。

 
 色々な勘違いはある。
 以前、新潟での花火のことを書いたが…白根にもいくつか喫茶店があった。
 祖父がたまに喫茶店に連れて行ってくれた。
 従兄や弟も一緒だ。

 従兄は厚切りトーストを頼んだ。これがとても美味しそうだ。
 一緒にバターらしきものがついている。従兄は「チーズだ」と言って、一口でパクリと食べてしまった。「バターじゃないの?」と聞くと、「いや、チーズだよ」と言って美味しそうに食べている。

 数年後…少し大人になってから白根に遊びに行った。
 同じ喫茶店に入ったので…あの厚切りトーストを注文した。
 「バターらしきもの」のかけらを口に運んだら…しっかりバターだった。
 この場に従兄はいかなったが…何故、従兄はチーズだと思ったのだろうか。あるいは間違えをわかっていながら、チーズで押し通したのだろうか。どうでもいいと言えば、どうでもいいことなのだが…何故か、とても印象に残っている出来事だ。


 新潟にお住まいの方は、棒アイスの「桃太郎」を覚えていらっしゃるだろうか。
 僕は、これが好きでよく買って食べた。
 そう、今で言うと「ガリガリ君」のようなものだ。

 「桃太郎」というだけあって、ピンク色をしている。
 冷たくて美味しい。食べ終わった後、弟と互いに舌の確認をする。
 「お兄ちゃん、舌が真っ赤だよ」
 そうなのだ。「桃太郎」はしっかり着色料が入っていて、食べると舌が真っ赤になる。
 大らかではあるが、あまり身体にはよくない食べ物だったかもしれない。


 懐かしい…。
 夏になるといつも遊びに行っていたので、色々な思い出・記憶がある。

 田んぼ近くの用水路で、見たことがない物体があった。
 近づいて見てみると…ネコに大きなヘビがからみついて用水路に落ちていた。
 ネコもヘビも死んでいた。
 ネコとヘビ(アオダイショウだったかもしれない)が闘って、用水路に落ちたのだと思う。
 子供心に、ネコを勇敢だと思った。

 
 市内に一軒、映画館があった。
 大雨が降ると、映画館が水浸しになるので映画を観ることが出来ない。
 ここで映画を観るのが楽しみだった。

 映画館のシートは…パイプ椅子だった。
 混んでいればパイプ椅子を増やせばいいし、空いていれば減らせばいい。
 合理的ではあるが、今はこういう映画館はないだろう。

 僕はここで実写版の「黄金バット」を観た(小学生の頃だ)。
 アニメで見慣れていた黄金バットが実写だと妙に生々しい。
 スクリーンに何か付いているのだろうか…よく見ると、穴が補修してある。
 大きな映画館では、こういう手作り感覚は味わえない。
 子供心に、地元密着系映画館の楽しさを感じた(その後、名画座回りが習慣になったが、この時の経験等が影響しているかもしれない)。


 子供の頃、空き地でよく遊んだ。
 クラッカーや爆竹で遊んだのも、この空き地だ。

 僕らが遊んでいると、見慣れないおじさんがやってきた。
 カエルの死骸があった(少し干からびている)。それを持ち上げると、僕らめがけて投げた。

 「うわーっ」と悲鳴に近い声を上げて、僕らは逃げた。
 しかし…宙を舞ったカエルは…何と、僕の方に向かってきた。
 この時のことはスローモーションで覚えている。
 カエルがヒラヒラと舞いながら、僕の顔にビタッとくっついた。
 「ギェーッ」と声を上げたに違いない。
 何故だ。何故、カエルは僕の顔に密着している…という不条理な状況に対する疑問のみが記憶に残っている。
 その後のことは、記憶にない。人間は、自分に都合が悪いことは記憶から消す。カエルよりももっと悪いことが、後にあったのかもしれぬ…。


 夏の、清々しい爽やかな思い出を書こうと思ったら、こんなことになってしまった…。
 まあ、いいやと思ってアップすることにする。

 それでは。

テーマ:雑記 - ジャンル:日記

  1. 2008/08/15(金) 08:44:15|
  2. 雑談
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納涼~ハリウッド・エンターティンメント・ミュージアム~

 もう、しばらく前になるが …ハリウッドの「エンターティンメント・ミュージアム」を見学した。

 映画好きであれば、パスするわけにはいかないミュージアムだ。
 館内は自由に見学出来るが、定期的に見学ツアーを行っている。
 僕らは、もちろん、見学ツアーにも参加した。

 往年のモンスター映画で使われたマスク等が展示されている。
 実際に見て、全然怖くない。むしろ、懐かしいという気持ちになる。

 と書きつつ、エンターティンメント・ミュージアムを少しだけ見てみましょう。
 
(一部、ピンぼけ・手ぶれ写真があります。ご容赦ください)

(コンタックスRTS、ディスタゴン28ミリF2.8)

エンターティンメント・ミュージアム①

エンターティンメント・ミュージアム②

エンターティンメント・ミュージアム③

エンターティンメント・ミュージアム④

エンターティンメント・ミュージアム⑤

エンターティンメント・ミュージアム⑥

エンターティンメント・ミュージアム⑦

テーマ:映画関連ネタ - ジャンル:映画

  1. 2008/08/12(火) 20:48:54|
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真夏の遊園地

 さすがに最近はなかなか行く機会はないのだが…遊園地(の雰囲気)が好きだ。
 
 真夏の強い光に照らされて、ぼやーっと陽炎が立ちこめるような遊園地を歩くと、幻想の中に入っていくような気がする。

(コンタックスT2)

PACIFIC  PARK①

PACIFIC PARK②

PACIFIC PARK③

テーマ:銀塩写真 - ジャンル:写真

  1. 2008/08/12(火) 10:03:50|
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好き勝手に書きます⑩

 子供の頃、夏休みになると母の実家(新潟県白根市)に遊びに行った。
 小学生の頃は毎年だった。

 とても懐かしい。
 
 花火は楽しかった。
 以前、HPに花火の阿呆な遊び方を書いた。
 読み返すと…馬鹿なことを書いていると思いつつ、事実なので仕方がないとも思う。
 どんな内容だったか…再掲しよう。 



 夏となると花火なのだ。見るのもやるのも楽しい。
 さすがにね…大人になってからは、さすがに花火とは縁遠くなってしまったが、僕が子供の頃は工夫して楽しんだ。

 ロケット花火は、ご存じだと思うが、僕らはこうして遊んだのだ。
 遠くへ飛ばしたい時はどうするか。二連にする?そう、そういう方法があったかもしれない。一度に二本を使用する不経済なことは全然頭に浮かばなかった。遠くへ飛ばしたい時はロケット花火を投げるのである。実に簡単ではないか。花火に火をつけて、しばらくしてからそれを思いっきり投げる。投げる段階では、導火線に火がついている状態だが、空中で点火する。第二ロケットに点火されるように、花火は勢いよく飛んでいく。

 実は、さすがに東京ではやらなかった。遠くに飛ばしたら、とんでもないことになる。母の実家は新潟県白根市なのだが、ここでロケット花火投げを行った。
 白根の家(叔父が住んでいる)近所に、中ノ口川がある。白根の大凧合戦をやるところだと書くと、「あ、あそこ」とわかる方がおられるだろう。夕方、大量のロケット花火をもって出かける。すると、もう対岸には彼らがいる。誰かはわからないのだが、今夜の敵である(従兄は誰か知っていたらしいが)。

 従兄や弟と一緒に、ロケット花火を準備する。やや風が強い時は、いちいちマッチで火をつけていられない。蚊取り線香が一番だ。蚊取り線香でロケット花火の導火線に火をつけ、彼らめがめて投げる。空中で、第二ロケットが点火されまっすぐあるいは左右に曲がりながら飛んでいく。対岸に届くと、「うぉーっ」と彼らの声がする。逆に、僕らのところへ飛んでくると、「わーっ」と声を上げるのだ。さて、勝敗は…。全然関係ない。わくわくしながら、ロケット花火を投げ続けた僕らだった。しかし…導火線に火をつけて、それを持ち続けるととんでもないことになる。急に第二ロケットに点火して、「おおおおおぃおぃっ」と驚きの声を上げて、ロケット花火を手から離すと、地上をロケット花火が迷走する。

 クラッカーは、ご存じだと思うが、僕らはこうして遊んだ。
 クラッカーと聞いて、「ピンッ」とくる方とそうでない方といるだろう。僕らの前の世代では、「2B」と言っていたらしい。あ、これは夏の花火とはちょっと違うな。年中遊んでいたからなと思いつつ、続けることとする。

 クラッカーは、バラバラにした爆竹みたいなものである。導火線はなく、先端にマッチの頭のような火薬が塗ってある、そこに火をつけると煙が出て、しばらくすると爆発する。ただそれだけのものである。火をつけて爆発したって面白くも何ともない。それでは、どのようにして遊んだか。

 一番目の方法は、簡単である。火をつけてから爆発するまでしばらく時間がかかるが、それをどこまで我慢出来るか競うのである。
 クラッカーに火をつける。それを顔の近くまで持ってきて投げる格好をする。爆発直前に、思い切り投げる。すると、空中で見事に爆発する。成功すると、拍手喝采である。ところが、長く持ちすぎた場合、顔の近くでクラッカーが爆発する。耳は「ビーン」とくるし、何よりも顔が痛い。これは、失敗なのだが、みんなは内心「あいつはすごい」と畏敬の念をもつ。

 次の遊び方は、ちょっと過激である。クラッカーを武器にして対戦するのだ。敵味方に分かれ、クラッカーを投げ合う。しかし、それだけではない。みんな一カ所にとどまらず動くのである。そうそう、言い忘れたが、この対戦ゲームの場合は身体が半分隠れるぐらいに雑草が生い茂る空き地が適している。身体を雑草で隠しながら、敵に近づくのだ。最も恐ろしい攻撃は、知らない内にズボンの後ろのポケットにクラッカーを入れられることである。こいつは驚く。尻がパチンと鳴るのだ。成功すると、大喜びだ。
 さて勝敗は…。

 爆竹は、ご存じだと思うが、僕らはこうして遊んだ。
 爆竹は知っているだろう。あ、これも夏の花火とはちょっと違う。まあ、いいか(いい加減)。
 導火線に火をつけると、「パンパン」と鳴る。これでは、面白くない。僕らはたいていばらして使った。

 子供は残酷である。これから書くことは子供だと言うことでご容赦願いたい。
 夏の新潟で僕らはこんなことをしていた…。

 爆竹を仕掛けるのだ。昆虫に仕掛ける。あまり細かい描写は必要あるまい。実に残酷である。
 ばらさない使い方で、最大の仕掛けは…説明しよう。子供がやることである。ご容赦願いたい。
 今は、下水道が整備されて水洗便所になっているが、昔はくみ取り式の便所が多かった。誰かが便所に入る。それとばかりに、くみ取り口のふたをあけて、中に火をつけた爆竹を投げ込むのである。水没し、うまくいかないこともあるが、うまくいくこともある。「パンパン」という音の後に「キャー」とか「ウォー」という悲鳴が聞こえる。

 これで覚悟しなければならないのは、後の苦痛である。これは書くまでもないであろう。

 以上、夏の花火の楽しみ方講座であった(いつから講座になったのだ…)。
 よい子は決してまねしてはいけない。でも、なんでこんなのが楽しかったのだろう…なんて、今になって思う。



 それにしても阿呆な遊び方だ。
 子供だった僕らは、こんなことをしていた。

 懐かしいが、今やると面倒なことになるかもしれない…。

 それでは。

テーマ:雑記 - ジャンル:日記

  1. 2008/08/10(日) 20:56:01|
  2. 雑談
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大和ロケセット

 3年前、夏の尾道を訪れた。
 
 「男たちの大和/YAMATO」の大規模な戦艦大和のロケセットを見学した。
 張りぼてだが、スケール感のあるセットだった。
 これほどのスケール感だったら、きっと映画ではさぞかしリアリティのある映像を撮ることが出来るのでは…と、期待した。

 映画が公開された。
 ロケセットの効果は…残念ながら、僕には感じられなかった。
 どこかで見たような戦闘シーン…典型的な親子の描き方…大和の乗組員の無念、哀しさが胸に迫ってこない。

 涙を誘うシーン(だと思われる)では、一滴も涙が流れない。
 お涙頂戴の意図が見えすぎる。
 ここが不快だった。 
 
 僕にはとても残念な作品だった…。
 
 今日は、63年前に広島に原爆が投下された日だ。
 原爆はもちろん、戦争で亡くなられた方のご冥福をお祈りする。

(コンタックスT2、ポジフィルム使用)

大和ロケセット

テーマ:銀塩写真 - ジャンル:写真

  1. 2008/08/06(水) 07:27:22|
  2. カメラ・写真
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  4. | コメント:13

CTの結果

 みなさん、こんにちは。

 先ほど、病院から帰ってきました。
 今日は仕事現場を早く出られたので、病院にも早く行くことが出来ました。

 東名高速がすごかったです。
 時速100キロで走行していたら…突然の豪雨で前が見えなくなりました(怖かった…)。
 しかし、無事に病院に着くことが出来ました。

 数日前に、胸水をとめる治療を行いました。
 胸水の状況をみるため…今日はCTを撮りました。

 その結果…何と、腫瘍がかなり小さくなっているそうです!

 嬉しいです…(しみじみ…)。

 病状は安定していましたが…今は辛抱どころだと思っていました。
 しかし、しっかりとフコイダンが効いていたのだと思います。

 主治医とは違い、病院の担当医はサプリメント療法をご存知ありません。
 ですが…やはり効いていることを認めざるを得ないようです。
 担当医は、「このままうまくいって、腫瘍が消えてくれることを我々は望んでいます」と話していたそうです。

 人生色々ですね…。
 たまには、こんないいこともあります。

 取りあえず、ご報告まで。

 それでは。

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  1. 2008/08/05(火) 21:16:36|
  2. 健康
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柳川運河

 映画「廃市」をご存知だろうか。
 柳川を舞台にした、知る人ぞ知る日本映画の傑作だ。

 僕は、大井武蔵野館(残念ながらずいぶん前に閉館してしまった)で「廃市」を観た。
 大林宣彦監督が、「時間軸で観てもらいたい」ことから16ミリフィルムで撮影されている。

 内容は書かないでおこう。
 福永武彦の原作を、大林監督がしっとりと、これぞ日本映画という趣で映画化した。
 僕は、観終わった後…良質な小説を読んだような気持ちになった。

 映画を観てから何年経っただろうか…出張の帰りに、柳川に寄った。
 柳川の運河を舟に揺られて巡った。

 映画「廃市」の舞台となった柳川は…とても明るかった。

(ニコンF3HP、Aiニッコール28ミリF2.8)

柳川①

柳川②

柳川③

柳川④

柳川⑤

柳川⑥

柳川⑦
 
 ご覧になっていただき、ありがとうございました。

テーマ:銀塩写真 - ジャンル:写真

  1. 2008/08/03(日) 22:01:14|
  2. カメラ・写真
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雑記

 制度がかわって、仕事が今でも忙しい(昨年の今頃は暇だった)。
 
 なかなかブログの更新も出来ずにいたが…昨日は発熱してしまった。
 睡眠を長めにとったので、もう大丈夫だと思う。

 注文した脚立が午前中に届く(蛍光灯を取り替えるのに必要なのだ)。それを受け取ってから病院に行こうと思う。


 うーーん…なかなか思うように時間がとれない。

 それでは。

テーマ:雑記 - ジャンル:日記

  1. 2008/08/02(土) 09:52:27|
  2. 雑談
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  4. | コメント:7

プロフィール

NOBU

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